豊かゆえに独裁者を生む国リビア

北アフリカと称される地域に位置するリビア。豊かな石油資源を背景に、少ない人口と相まって一人当たりのGDPはアフリカでトップと言われる豊かな国と紹介されています。1951年イギリスとフランスの共同統治から独立となり、他のアフリカ諸国に比べやや早いと言われています。国内に良質な油田を持つ世界有数の産油国。ところがそのことがかえって同国の独裁者をしてその権益獲得に走らせ、国内の不満は高まっていったとされています。そんななか1969年に起きたカダフィ率いる軍中堅将校によるクーデター。国家元首になったカダフィは社会主義的思想に基づき原油採掘施設を国有化、国民への富分配を実施。対外的には、欧米諸国と対立しつつ、各地のイスラム系武装勢力への支援で1990年代に国連からテロ支援国家として制裁を受ける結果を招いてしまいました。ところが、2002年にはAU(アフリカ連合)加盟国となり、汎アフリカ主義、アフリカ合衆国構想を主導して、2003年核開発の放棄を表明したことを受け、テロ支援国家指定から解除されています。このような経緯もあって、カダフィは態度を軟化させ、イスラム系武装勢力と間をおきつつ、周辺アフリカ諸国とは協力関係を築いていったとされています。