病床数の変化

医師の求人を探すうえで、今自分が働こうとしているところはどのくらいの数があるのか、知ることも大切だと考えられるのではないでしょうか。

こちらは病床数の変化についてを少しだけお話しようと思います。

1990年代、病院の数はそれまでに比べて最も多くなりました。当時は1万を超える数の病院施設がありました。1973年から実施された老人医療費無償化により、高齢者医療の需要が大きく拡大し、それに対応するため多くの病院で病床が増設されたのだと言われています。その後はだんだんと減少していき、とある調査によると、病床数ピークだった時代に比べて現在は1500以上減少しているそうです。
老人医療無償化により増加した病院施設数ですが、その後第一次医療法改正で制度化された「医療計画」により病床数の増加は規制されることになります。各地域ごとに設置できる病床数の上限を定めることで先述の老人医療無償化による無秩序な病床数増加を抑えようとしたのです。しかし皮肉なことに、この制度が導入されることが決まると、まだ上限まで余裕のあった地域では施行に備えてさらに病床数の追加申請が増加しました。そのため一部の地域では病床数が減少するどころか増加へと動きました。こうした時代背景によって病院数、病床数は増え続けたのです。
1990年代に入ると、医療の提供を計画的に行おうという政策が進み、二次医療圏と呼ばれる地域ごとに医療計画を立てる方針が定まりました。二次医療圏とは日常生活圏のことを指します。
施設の数を病床規模別に分類してみると、病床数が50~99床の病院が全体のなかで大きな割合を占めています。しかし、現在経営が最も厳しいと言われているのも同様に中小規模の病院です。こうした中小病院で経営を維持するにはほかの病院にない専門性に特化していくなどの方針がありますが、診療所化や高齢者福祉施設への転換なども図られています。今後、こうした中小病院としての経営は減少していく可能性があると思われています。

医師の転職活動で中小病院を探している方は、こうした現状も鑑みて活動していくことで、納得のいく医師の転職活動ができるのではないでしょうか。